ポジティブリアクション

ドクターモルツのサイコサイバネティクスの教えの中に、
「ポジティブリアクション」というものがあります。

例えば、普段自分が使っているパソコンが壊れてしまった時に、
どういうリアクションを取るか。
私はきっと、怒りという反応を示すでしょう。
他にも、「落胆」や「改善」、「笑い」など、人によって
様々な「反応」があります。
「笑い」はなかなか選択できない反応だと思いますが。

人によって、またその時々で、いろいろな反応を私達は示しますが、
この時、私達の中では、「出来事 → 解釈 → 反応」という流れが発生しています。

今回の例だと、
「出来事=パソコンが壊れた」
「解釈=自分は何も間違ったことはしていないのに、勝手にパソコンが壊れた」
「反応=怒り」
のような流れです。
日々の生活の中では、出来事 → 反応に直結しているように思ってしまいますが、
実際は、その間に「解釈」が入っています。
出来事に対して、どんな解釈をするのかによって、人間が取る反応は変わってきます。
同じ人間でも、1つの出来事に対して、その時にどんな解釈をするのかによって、
反応がまったく逆になることもあり得ます。

例えば、「向かってくる人と肩がぶつかった」という出来事を思い浮かべてみましょう。
「解釈=前をよく見ていなかった自分が悪い」であれば、「反応=ごめんなさい」となるでしょう。
ところが、「解釈=ぶつかってきた相手が悪い、よけなかった相手が悪い」であったなら、
「反応=何ぶつかってきてるんだ、謝れよ」となるでしょう。
最近、歩きスマホが原因で傷害事件に発展した例もあったようですが、出来事は同じであっても、
解釈が異なれば反応が変わり、反応が変われば結果がまったく違うものになってしまいます。
どんな解釈をするのかは、人間性、つまり習慣が大きく関わってきます。

パソコンが壊れてしまったら、誰でも困ると思います。
パソコンは消耗品と考えて、常に予備のパソコンを準備しているという人も中にはいるとは思いますが、
そんなには多くないでしょう。
大体の人は、パソコンはいつも、自分が使いたい時には使えるものだと思っているでしょう。
実は私も、普段使っていたノートパソコンが急に立ち上がらなくなってしまい、
あわてて新しいパソコンを買いに行った経験があります。
何が原因で壊れたのかも分からず、特に修理しようともせず、立ち上がらなくなったまま放置しています。
普段のネットサーフィンくらいならまだしも、メールのやり取りやFXトレードなんかをやっていたら、
急に新しいパソコンにしなければならなくなると、非常に困ります。
急にパソコン購入の費用が掛かるのも非常に困りますし、
最悪今まで使っていたソフトが、新しいパソコンでは使えない場合もあります。
パソコンが壊れた経験がない人も、一度想像してみましょう。
どれだけ困ることか。

そんなとても困ることが起こったとしても、私達がどんな解釈をするかによって、反応を変えられるということです。
解釈=習慣、日頃のものの考え方なので、なかなかすぐには解釈を変えられないとは思います。
少しずつでも習慣を変えていくことで、今とは違った解釈ができるようになれば反応が変わり、
それによって生活が向上していくのかもしれません。

ドクターモルツ